すきなものをすきなときに
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みさわたけあきの
あのアーカイブの!
相変わらずのメモはしり書きねた出しだよ
相変わらずのメモはしり書きねた出しだよ
三沢は「あの事」がある前は比較的穏やかな性格だったら
永井「三沢さんって近寄りにくいですよね」
沖田「昔はああじゃなかったんだけどな」
永井「ああって?」
沖田「うーんなんて言っていいのか」
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災害発生、の知らせを受けて自衛隊は出動した。
三沢も要請を受け現地に向かう。
ヘリから生存者を捜すが、ガレキの山が続くばかりで見つからない。
そのまま北上するヘリの中で、三沢は初めて声を出した。
「生存者発見 位置南南東 児童、歩行可能の様子」
「本当か?」
「建物の後ろです」
「どこだ?」
同僚が探してみても三沢以外に見つける事が出来ない。三沢はこのまま目視確認の会話を繰り返すよりも直接自分が行った方が早いと判断し、「先のビルの屋上にヘリを付けて下さい 救出に向かいます」と運転者に要請した。
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その少女は、泣きながら歩いていた。
どうやら怪我は無い様子だ。
三沢が近づくと気が付いたようで、足をゆっくりと止めた。
視線を合わせる為にしゃがんで話しかけた。
「もう大丈夫だから。怪我は無い?」
少女はまだすすり泣きしながらもわずかに頷いた。
「名前は言える?」と聞いてみるが、まだ混乱しているようで上手く話す事ができないようだ。無理に聞く事は諦めて三沢は語りかけるだけに留めた。
「じゃあ、今から一緒にあのヘリコプターに乗って行くからね」
救援用のロープを繋げようとすると、少女は少しこわばって涙をこらえながらしきりに後ろを気にしている。
「お母さん…お母さんが…校長先生…」
それからついに堪え切れなくなったようで再びしゃくりあげながら泣きだす。
三沢はなるべく安心させるように頷いた。
「あっちに校長先生とお母さんがいるんだね?わかった。あとでまた他の自衛隊の人を向かわせるから大丈夫。まずはこのまま上にいくから。いい?」
少女はその言葉を聞いて幾分安心したのか、三沢ごとロープにそのまましがみ付いた。
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ひとまずは生存者がいて良かった。そんな事を考えながら三沢はヘリとロープに繋がれながら宙に浮いていた。
ふと、下を見る。
ああ、飲み込まれる。
そう思った時は遅かった。
上から自分を呼ぶ上官の声が聞こえるような気がする。
だが、そのまま、俺は………
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声にならない咆哮を上げて三沢は飛び起きた。
汗が張り付いていて気持ちが悪い。必死に息を整える。
あの悪夢にうなされるのは久し振りだった。最近はゆっくり休めていたのに、何故。机の上の薬を見て三沢は納得した。
どうやら薬を飲むのを忘れてそのまま寝てしまったらしい。
ため息をつきながらペットボトルの水とともに薬を飲み込もうとした手は、机の上に乗っていたもうひとつの雑誌を見て止まってしまった。
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部下が数人集まって雑談しているところに三沢は乱雑に雑誌を放り投げる。
「誰だ、こんな落書きした奴は」
それは、バイアスロンで優勝した時の三沢の写真だった。が、その上から何重にも重なった手が描き足されていた。
小学生みたいな悪ふざけだが、今の三沢には質が悪すぎる。こいつらが「あの事」を知っている筈が無いからただのイタズラのつもりだったのだろう。それでも三沢は黙って椅子を引き不機嫌そうに座った。
後輩達は少し戸惑ったように顔を見合わせ、遠慮がちに言った。
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そう!春海ちゃんっていうの!
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メリーーーーバッドエンド!
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